風に吹かれて

早期退職後の自由でわくわくする暮らしを綴りたいと言いつつ、寂しくて貧乏な暮らしになるかもしれません

退職の理由3

朝起きて仕事のことを考えなくていい。私は自由だ。なんてすてき。

夜中2度ほどトイレに起きるのが常だが、起きるたびに仕事のことが頭に浮かぶ。明日の段取りや優先順位を考え、昨日の反省点や心配事をめぐらせている。寝ても覚めても考えている。これが長年の常であった。退職を控えた3月の終わりころからこれがなくなった。そして、やめて一週間がたち、夜中はもちろん朝起きても考えなくていいなんて、私は今ものすごく幸せだ。

 

もしかしたら人生で一番幸せなんじゃないかと思うほどだ。55才になってもこんなに幸せ感じるなんて知らなかった。もうがんばらなくてよい、好きなことだけしてればよい、不安がない、家族も健康、ありがたいことです。周囲のみなさんに助けられてここまで来られたと思う。本当に感謝です。

 

子供が二人とも社会人となり、親の役目は終わって肩の荷がすーっと下りた。上の子供は二度も転職してそのたびに心配はしたが、自立して頑張っている。子供たちの成長が楽しみであるし、ついでに夫の成長まで楽しみである。夫は昨年市役所をやめてからすぐ、北海道で地域おこし協力隊として好きな分野の仕事に取り組んでおり、この春からは北海道大学で勉強もするそうで新しいことにチャレンジしている。職場から授業料も負担してもらって仕事として大学の受講をするなんて・・・なんてすてき。

 

北海道大学ってほんとにすてきなところで私、大好きなのです。若いころ「動物のお医者さん」というマンガを読んで以来あこがれて、旅行のついでに何度も散歩したものだ。札幌駅から徒歩5分のところに正門があって、そこから北に広大な敷地が広がり、地下鉄の北12条駅、北18条駅、北24条駅まで続くのである。都会の真ん中で地下鉄の4駅分が校舎敷地ってすごすぎる。そしてこの構内がとても美しい。白樺並木やポプラ並木や池があったり農学部の牛がいたり、市民や観光客も自由に出入り出来て憩いの場となっている。55才にもなってこんな大学に通えるなんていいなあ。

 

数年前GWに、北18条駅の近くのマンスリーマンションに5日間ほど住んでみたことがある。毎日散歩して北から南まで楽しんだ。近くに住みたいなあと思った。私にはいつか札幌で暮らしてみたいという夢があったので、事前調査のつもりであった。夫にも転職するなら北海道にして、札幌から1時間以内、と言っていたら本当に1時間くらいのところで地域おこし協力隊の仕事を得た。人生っておもしろい。