風に吹かれて

早期退職後自由を手に入れ、二拠点生活を楽しんでいます

世界は愛にあふれている、と思った話

先週から「ファミリーサポート協力会員講習会」に通っている。

全行程7日間でのべ24時間の講義がある。

 

※ファミリーサポートとは

自治体が行う子育て支援事業です。

子供を預かったり、保育園送迎のお手伝いをしたりする有償ボランティアです。

 

講習会は年に4回開催されており、私は9月ですべての講習を受けるつもりでいたのだけど、みなさん何か月かかけて通っている方も多く、仕事のあいまに来れる日だけ受けたり、前回受けられなかった講義を受けたりだとかで、メンバーは意外と入れ代わりが多くいろいろな人がいる。

だいたい常時10人くらいの方が講義を受けている。

 

仕事をしながらという人がいるのも意外だったが、私のように子育てが終了したような方が多いのかと思いきや、30代40代の子育て真っ最中という方もけっこういて、すごいなあと感心する。

自分の子供だけでも大変なのに、人の子供まで面倒見ようなんて。

 

子育て中は誰でもいいからちょっとだけでいいから助けてーと思っていた。
近所におばあちゃんがほしかった。

 

私と同じようにこの9月に初めて参加して、すべての行程を一気に受講し終了するつもりの方があと二人いたので、この方たちとは昼休憩をはさみお昼ごはんを一緒にしたこともあり、とても仲良くなった。

 

とても素敵な人たちだ。

どうしてここに来ようと思ったのか、という話にまずなる。

一人は私と同じ年(56才)で3人の子育てが終了し、仕事をフルタイムからこの春週3日に減らしたので、時間的余裕ができ、何かできないかと考えていたと。

こんな制度があることは全く知らなかったが、例えば「子ども食堂」とか何か子供にかかわるボランティアができないかと、区役所に相談に行ったらここを紹介されたそうだ。(区役所に相談に行ったってのもすごい)

自分の子育て時代はやはりワンオペで(当時そんな言葉はなかったが)、一人もんもんとすることも多く、近所に住むおばちゃんがいつも気にかけてくれたのが本当にうれしかったのだそうだ。

見守る感じでふと遊びに来てくれたり、お茶のみにおいでと誘ってくれたり、おばちゃんとちょっとお話するだけでどれだけ心が救われたか分からないと。

自分の実家も遠くはないし何かあれば預けたりもしていたのだけど、家の近所にいつも気にかけてくれる人がいるっていうのはどんなに心強かったかしれないと。

だから、あのおばちゃんみたいなことができたらいいなと思ったのだそうだ。

 

素敵~(泣けてくる)

 

もう一人は他県から旦那さんの転勤で引っ越してきて3年目の42才。

二人のお子さんの子育て中で下はまだ5才。

他県でもファミリーサポートの協力会員をやっていたそう。

よそのお子さんを預かることは、自分のこどもにとってもいい環境で、他人のこどもと兄弟みたいに仲良くなり楽しかったのだそうだ。

転勤してきたタイミングはコロナ禍だったため、学校や幼稚園行事も少なく、交友関係も広がらず寂しい思いをしていたそう。

自分のためにも自分のこどものためにも、こちらでもファミサポをやりたいと思うようになったそうだ。

 

素敵~(泣けてくる)

 

このお二人とはすっかり意気投合して、おもしろい会話がたくさんできた。

短い休み時間のあいだに、しゃべるしゃべる、お互いの人生をあらかた要点のみ語り合った。

新しいお友達ができてうれしいし、見ている方向が同じなのがうれしい。

 

ほかの参加者さんの「どうしてここに来ようと思ったのか」談も、それぞれ聞くとみなさん素敵で泣けてくる。

なんだよ~世界は愛にあふれているじゃないか😭

 

私は聞かれると、20年以上前に依頼会員としてファミサポにお世話になったから、と話すのだが「で恩返し?わあいいですねえ」とみなさんすぐに反応する。

「てへへ」って褒めてもらえた子供のように、案外うれしい。

ここには優しくて、素敵な人がたくさんいると思った。

 

 

kaze2fukaretex.hatenablog.com

 

講習会は残すところ来週あと二日。

思いのほか学校みたいに楽しく通っている。

終わるの寂しいな。

今後も情報交換できる友達ができてよかった。