夫が帰省しているあいだに、長女と彼氏クンが我が家を訪問した。
両家顔合わせの前日に。
いちおう「結婚承諾のあいさつ」という名目なので、彼氏クンはスーツにネクタイでかしこまってやってきた。
夫と彼氏クンはちゃんと話すのは初めて。
結婚に反対する気は毛頭ないので、話は和やかに進む。
料理は私が用意した。
家にお客があるときによくやるのは「うなぎ寿司」。
ただうなぎが入っているだけなのだが、立派な寿司桶があるので、あれに入れてテーブルにドーンと乗せるだけで見栄えがする。
ふた付だから前もってテーブルに置いとけるのもいい。ふたを開けるとおおーって感じになる。
そして豪華な味がしておいしい。
※この地方の料理というわけではない。私の思いつきメニューで私の定番というだけ。
すし飯は永谷園とかの手抜きで混ぜるだけなのだが、そこにひと手間レンコンの薄切りの甘酢付けをたっぷり混ぜ込んだり、大葉をきざんで混ぜ込んだりするとなんだかまるで手作りのようにも見え、エビとか錦糸玉子とか海苔とかいろんなものを上に散りばめれば、おおって感じになる。
うなぎが高くてびっくりしたけど・・・
中国産はやめて鹿児島産を生協で買ったら3600円くらいした。
でもお祝いなので奮発・・・
いつもは一匹だけど小ぶりだったから奮発して二匹買ったら、もう寿司をとった方が安いかもという値段になったが・・・
あとはスモークサーモンとかハムとかがいっぱい乗った豪華なサラダと、トマトとモッツァレラチーズのカプレーゼ。
あと、から揚げを山盛り買ってきた(夫が)。
自慢じゃないが、私は家でから揚げは揚げないことに決めている。
人生で過去2回くらいしか揚げたことない。だって後片づけを考えたら、いくらでもおいしいのが外に売ってるんだもん。(てんぷらは揚げます)
二人とも、結婚式はやりたい、という私の希望は承知してくれた。
「お母さん結婚式なんてどっちでもいいと言ってたじゃない。こだわりないみたいだったからしないと言ってたんだよ」
「最初はどっちでもいいと思ってたんだけどね。考えが変わったんだよね」
「お母さんがしたいんだったら、いいよ。結婚式は親のためにするんだよって、私も職場の先輩から何度もした方がいいって言われてたから。でもそんなにしたいなんて知らなったからさ」
人の考えとは変わるものである。
仕事から二女が帰ってきてご飯食べるのを待って、みんなでトランプをした。
大富豪。これがいちばんおもしろい。
いつも4人でやるけど5人になると、もっと複雑で駆け引きも本気度を増しおもしろかった。
トランプって、場も和むし、性格も出るから人となりとがよく分かる。
翌日の食事会で夫がこの話をすると、向こうのお母さん、「わートランプしてもらったの?ありがとうございます」とお礼を言われた。
息子を家族の仲間に入れてもらえてうれしいということだと思う。
それで今度は両家みんなでやろうと盛り上がり、9人でやるならなんだろう、ババ抜きでもおもしろいだろうね、なかなか終わらないだろうねと想像するのだった。
あのメンバーなら、いつか本当に両家でのトランプ大会、実現するかもしれない。
今どきは「結婚式はただのパーティ」で「両家顔合わせが結婚承認の重大イベント」らしく、重大イベントが無事に終わったから、今月の日のいい日に入籍するのだそうだ。
私らの時代は結婚式の日に、二次会行く前に、市役所の夜間受付の守衛さんに婚姻届を出しに行ったもので、結婚式=入籍日という人がほとんどだったと思うが、今は全部ちがって全部いい、のですね。
役目終えた私たちから贈るメッセージは心からの「おめでとう」。
竹内まりやの「うれしくてさみしい日(Your Wedding Day)」が頭の中でこだまする今日この頃。