知床でへええと思った話その2。
知床は夏もいいけど冬も魅力的。
オホーツク海一面を埋め尽くす流氷を前から見てみたいと思っていた。
同じ緯度にありながらオホーツク海だけが凍り、日本海や太平洋側には流氷は生まれないのはなぜか。
確かに!!なんでなの?
あんまり考えたことなかったがオホーツク海の特殊事情があの流氷を生み、比較的緯度の低い北海道で流氷が見られるのだと学習した。
【特殊事情】
1アムール川(延長4000km)が塩分濃度を低くしている
2オホーツク海は浅い(深いところでも水深800m)
3オホーツク海は閉じた海で海流の交換がされにくい

1アムール川(延長4000km)が塩分濃度を低くしている
氷が生まれる場所はアムール川河口。
ロシアの巨大なアムール川は延長4000kmもあって、この川から流れる大量の淡水がオホーツク海の塩分濃度を低くしてるんだそうだ。
これは実際に知床に行ってみるとよく分かる。
「磯の香りがしないでしょ」とガイドさん。海辺なのに本当だ!!
「普通の海の3分の1ほどと言われています」
なんと・・・そんな海があったのか・・・( ゚Д゚)
塩分の高い海水の凍る温度は水の凍る温度よりずっと低くて、だけどオホーツク海では塩分が薄いために普通の海水よりも高い温度(マイナス1.8度)で氷ができ始めるのだそうだ。
2オホーツク海は浅い(深いところでも水深800m)
ガイドさんが何度もそう言うから私はうそでしょ!?と思って
「エッ?800m?ほんとに」と何度も確認した。
「ほんとです」
ほんとか?と思って調べると千島列島付近は違う数字もでてくるし深くなってるみたいだけど、全体的には浅くて、だからアムール川の水で塩分濃度も薄まるし氷もできやすい。
3オホーツク海は閉じた海で海流の交換がされにくい
図解を見ると確かに、オホーツク海は湾のようになっていて海流の交換がされにくい形になっている。
そこへシベリアから吹き付ける寒い風で海水が冷やされるというわけだ。
暖流と交わる海とか深い海ではこうはいかない。
その後氷はシベリアから吹き降ろす風に乗って南下し、北海道のオホーツク海岸に流れつくのだ。
しかもその氷の塊はただの氷ではなくて、アムール川のプランクトンがたっぷりつまっていて栄養満点。
オホーツク海がすばらしい漁場である理由だ。
「流氷は2月初めころから3月まで見られる」のが定説だったのだけど、今年の2月はなかなかやってこなかった。
温暖化かもしれない。
やっと2月終わり頃になってやってきたが、近年は氷の量も減っているそうだ。
ガイドさんが言っていた。
「地元のおばあちゃんたちの話では、昔は氷がぶつかりあって山ができるほどだったそうだけど、私はここに住んでガイドをするようになって11年ですけど山は見たことないです。氷の量も減っているし、やがて流氷自体が見られなくなるかも、と言われています」
見られなくなる・・・?
そう言われるとやっぱり冬にもう一回流氷を見に来た方がいいだろうか、と考えてしまうのであった。
でも遠い・・・冬の雪道の5時間は遠い。
JRも雪だととまるし一か八か。うーむ。
東京からなら近いです。羽田から女満別空港直行ですぐです!!
ガイドさんが、ツアーに別料金で空港まで迎えに行くこともできますとも言っていたし。
海岸から見るだけでもいいと思うけど、流氷船に乗る楽しみもあって紋別市ではガリンコ号、網走市ではおーろら号というのがあります。