風に吹かれて

早期退職後の自由でわくわくする暮らしを綴りたいと言いつつ、寂しくて貧乏な暮らしになるかもしれません

青森旅行記②弘前城と岩木山(津軽富士)

日本最北の天守閣を擁すお城、弘前城は桜が美しいので有名。

ソメイヨシノとしだれ桜と2種類の桜があるため、花期が少しずれており長く楽しめるそうだ。

桜の木がぶっとい!

ソメイヨシノの寿命は50年とかいうのに、ここの桜の樹齢はゆうに100年200年を超すそうで、桜の管理技術も称賛されているとか。

 

 

現在、石垣の修復工事中だった。

そのため天守平成27年度に曳家工法(まるごと引っ張る)で70m移動し、工事完了後にまた元に戻すのだそうだ。

本来なら石垣の上に天守が鎮座しているところ、現在は仮移転先のためちょっと風景が違う。

 

ガイドのボランティアさんがたくさんいて、やる気満々のガイドさんが付いてきてくれた。

ガイドさんに聞いた話で興味深かったお話。

 

①桜のほかに松の木もたくさん植えられており、ものすごく大きい。

お城周りに木が少なく外から丸見えであったためあとから植えられたそうだ。

だがしかし、大きく成長しすぎた松の木は、切ってしまえば橋となり、攻められやすくせっかくのお堀が意味をなさないので、失敗だったとか。

 

②最初の天守閣は築城17年後に落雷の火事であっさり消失し、その後長らく天守のないお城だったそう。

再建には幕府の許可が必要で、そのときの言い訳が

「この弘前の場所は津軽湾も見え、日本海も見渡せる。そのためロシアからの攻撃に備える要所となりうる」(当時ロシアの脅威が増していた)

という軍事面を前面にアピールしたもの。

この嘘八百の理由が通って幕府の許可がおりたそうな。

実際は岩木山日本海は見えないし、津軽湾なんて遠すぎてまるで見えないけど、ものは言いよう。

 

③幕府の許可は、天守閣としてではなく防災用の櫓としての許可。

なので、こっちから見たら天守閣だけど、こっちから見たらただの櫓、となるよう、飾り窓っていうのかしら、出窓みたいなのがついた側が2面、反対の2面にはついておらず、幕府から偉い人が建築確認にきたとき、偉い人は御簾に乗せて、御簾の窓も片側にだけしかつけない仕様にして、一方向からのみ見えるようにして、飾り窓の見える立派な側は決して見せずに、それで櫓としての建築確認をやりすごしたのだそうだ。

 

嘘に嘘をかさねたお城ってわけだ。まさに裏と表。

こっちから見たら立派な天守閣だけど↑
お役人様にはこっちしか見せないの↓ ただの櫓だから

 

ガイドさんが絶賛おすすめしてくれたハートの写真がとれるスポット。

東京からくる女子高生に大人気だそうだ。

スポットはちゃんと目印がある

お城から見える岩木山日本海なんて見えやしない

岩木山と白鳥(二羽のみいた)

弘前城に行く途中、白鳥ふれあい広場、って看板をみつけたので行ってみた。

渡り鳥の白鳥がやってくるそうで、12月~3月はたくさんの白鳥が観察できるそうだ。

 

津軽富士と呼ばれる岩木山、どこからでも見えてなかなか美しい。

太宰治が「津軽」のなかでほめたたえている)