風に吹かれて

早期退職後の自由でわくわくする暮らしを綴りたいと言いつつ、寂しくて貧乏な暮らしになるかもしれません

退職の理由

退職の理由は、いくつかある。だいたい人が大きな決断をするとき、理由はひとつということはない。いくつもの理由が重なって大きな決断に至るのだ。残業が多くてつらい、転勤もしくは長距離通勤がつらい、災害が怖い(災害後は激務がやってくる)、あとこれを言うとうそーと言われるが、マウスのクリックしすぎで手首と腕が痛いというのも理由のひとつであった。(左手でも使えるように練習し、右と左の二刀流であった)

私は国家公務員だったので、転勤がつきものである。私が子育てした20年ほど前は、女性の先輩たちには仕事と育児の両立に配慮して長距離通勤を伴う異動などはなかった。が、時代は変わり男女雇用機会均等法以降の世代である私たちには男性も女性も平等なのだからして、下の子供が10才になったころには片道30キロくらいの長距離通勤は甘んじて受け入れた。でもですね、できるけど、大変なのですよ。自腹で高速道路を使って時間の節約をするけど、仕事と二人の子供の育児と家庭を回すのは大変。ワンオペなんて言葉も当時なかったけど、ずーっとワンオペでしたとも、もちろん。夫婦喧嘩のネタといえばワンオペに疲れ果てた私が夫に不満をぶちまける、というのが常であった。もう一つはさんざんワンオペで丸投げなのに、夫は自由に飲みに行っては飲みすぎて次の日二日酔いで寝てるというのにもブチ切れた。仕事休めない、早く帰れないと言っているのに、である。以上この2つくらいです。夫婦喧嘩の理由は。

そしてさらに時代はすすみ、この頃では子育て中の女性職員も片道50㎞の高速道路通勤が普通になってきたのである。そういう範囲で異動があるということである。通勤圏内ですよね、という範囲が広がってきた。片道100㎞の高速バスや新幹線通勤も男性はざらであるが、最近は女性も増えてきた。しかも定時で帰れるわけではない。どこまでも頑張らねばならぬのである。