風に吹かれて

早期退職後の自由でわくわくする暮らしを綴りたいと言いつつ、寂しくて貧乏な暮らしになるかもしれません

退職の理由2

公務員夫婦というのは経済的には恵まれていると思う。男女平等であるからして役職による給与の差はあっても男女による差はない。そして55才をピークに確実に昇給し続けるすばらしい待遇なのである。正直なところ55才でやめるのには葛藤もあった。給与がピークで今こそ公務員の特典を享受すべきときだからだ。辞めると言うとみんなが「もったいない」というのは最もなことである。一方で意外と知られていないことであるが、昨今公務員はブラックな労働環境であり、大学生の子供には就職先として私たちは二人とも「公務員はおすすめしない」と言った。経済的に問題なくてもそれを楽しむ時間がないのでは、いったいなんのために仕事をしているのか分からなくなっていた。

 

40代後半くらいから退職したいと夫にぼやくようになったが、ずっと反対された。ずっと反対していたくせに夫の方が先に辞めた。でも私は反対しなかった。夫の激務ぶりは年々ひどくなるばかりでこんなブラックな働き方をしていては過労死しないまでも病気になると思ったからだ。

 

公務員ってどうも、忙しい人はずっと忙しいとこばかり行くようになっている。そうでない人はそれなりでいい。そこには給与の差はたいしてない。これだけ働くのなら何の仕事でもできると思った。