風に吹かれて

早期退職後の自由でわくわくする暮らしを綴りたいと言いつつ、寂しくて貧乏な暮らしになるかもしれません

風に吹かれて

この3月私はモテた。30年ほど前の自分の結婚式のときくらいの主役感であった。たくさんの人から電話やメールを頂いた。こんなところにも知り合いがいたかと自分でも驚くほどであった。連絡先を交換してほしいと5人から言われた。突然人気者になった気分であった。

3月初め新年度の人事異動が公表されると、「辞職」の私の異動内容に驚いた人たちが何かあったのか、メンタルをやられたのか病気ではないのか、と心配して恐る恐る電話をかけてきたり、メールをくださった。改めてたくさんの人のお世話になってきたのだなあと感慨深いやらありがたいやら感謝の気持ちでいっぱいであった。

「55才での早期退職で予定通り希望通り」だと知ると安心して、次は「もったいない」と「うらやましい」が来て、次に「これから何するんですか」と続いた。中には「まあご主人も県庁でしたっけ?」と公務員の夫がいるから辞めても安心ですよねと言われるときにはここだけはきちんと修正した。「夫は私より先に去年辞めたんですよ。」「ええっ???で?」「で、北海道にいるんです」「えええっ???どういうこと?」市役所を早期退職し、これから残りの人生は楽しい仕事をしたいと地域おこし協力隊として去年4月から北海道にいることを説明すると、みなさん一様に驚きおもしろがってくれて「じゃ、北海道に行くんですか?」と思うらしいが、私はとりあえず涼しい夏とスキーが好きなので冬の間だけ北海道にいて、春と秋はこちらにいていいとこどりの今はやりの二拠点生活をするのだというと、はあ~とうらやましがられた。

そんなわけで3月31日をもって、33年の役所勤めを卒業し、晴れ晴れとした気持ちで青空を見上げている55才の春でございます。これからは風に吹かれて気の向くままに生きていきます。