「プチぷよ」との出会いは、先週定山渓温泉にて。
旅館「ふる川」に宿泊し、そこでいただいた夕食メニューにひと粒だけ入っていた。
そのメニューとは・・・
「箸休め」 秋葵すり流し あご出汁仕立て
※注)「秋葵」はなんと「オクラ」と読む(風流なこと)
大きめのゆのみ茶碗のような器に、あつあつとろとろのだし汁が入ってオクラの薄切りと素麺と黄色のプチぷよがひと粒入っていた。
お給仕のリゾバのお兄さんが料理の説明で「近くの農家で採れた黄色いプチぷよというとても甘いトマトが入っております」とかなんとか言ったと思う。
フーン、と特に気にもとめなかったが、食べてみると「うわ!甘い!!」
そして、翌朝の朝食バイキングで、サラダコーナーに通常の山盛りのミニトマトの隣にそっとプチぷよが少なめに置かれていた。
ミニトマトは皮に張りがあってぴかぴか光っているが、プチぷよは皮がうすく柔らかくふにゃふにゃとして小さくて、見た目は貧弱な感じがする。
ぱっと見では派手さはなく食指は動かない。
ああっこれは昨日の甘くておいしいやつだ!!と知ってたから、ミニトマトは山盛りだったからたっぷり取ったが、プチぷよは数はそんなになかったから遠慮がちに三色一個ずつくらいを皿に載せ、食してみる。
昨日は火を通した料理だったので、甘くて当然。
だけど生では・・・なんじゃこらースペシャル甘い!くだもののよう。
ふにゃふにゃと柔らかく「まるでサクランボだね」と夫と言い合う。
その後訪れたおみやげショップで「プチぷよ400円也」を見つけて買って帰った。
とてもとてもおいしかった。
また食べたい。
でもどこにも売ってない。
ネットで検索してみるが、苗しか出てこない。
ふるさと納税返礼品で、2、3出てきたのみ。
食べられないとなると、ますます食べたくなる。
私はトマトが大好きなんです。
「甘い」で言うなら、これまでは熊本の「塩トマト」を焼いて食べるのが、私の人生史上一番の甘さだと思っていたが、それも大きい塩トマトより、小さいミニの塩トマト(あまり出回らない)(スーパーは大きいのばかり)の方が、味がギュッと濃くて最上級だと思っていた。
だがしかし、勝るとも劣らない「プチぷよ」に出会ってしまった。
まだまだ知らない味があるんだな。
幻の「プチぷよ」を追い求め、アンテナ高くはっとこう・・・
北海道ではトマトがもう終わりだそうで、いつも行く道の駅の八百屋さんから姿を消した。
甘くない青臭いトマトも好きです。
朝起きてすぐ、水(または白湯)のあと、トマトを食べるのがからだにいいとテレビで見てから、ここ数年実践しているので(家族にも無理やり)、我が家のトマトエンゲル係数はかなり高い。