風に吹かれて

早期退職後の自由でわくわくする暮らしを綴りたいと言いつつ、寂しくて貧乏な暮らしになるかもしれません

親戚づきあいは難しい

横浜のおじがなくなったと連絡があった。

母のお兄さん。母は佐賀の人で7人兄弟の真ん中で、今回亡くなったのは上から2番目のお兄さん。

1番目のお兄さんと私の母がすでに亡くなっていて、3番目のお姉さんは認知症で施設にいるので、残りの若い方から3人のおじおばが通夜葬式等の段取りをしていた。

 

亡くなったおじは、ずっと前に離婚し子供が二人いたがどちらとも疎遠になっており、横浜で一人暮らしで一人で亡くなっていたので、警察の検死も受けたそうだ。

3日ほど前に佐賀にいる5番目のおばと電話で話していて元気だったそうだ。

警察から携帯の着歴があったためおばに電話があり知ることとなって、子供2人の連絡先等はおじおばたちは誰も知らなくて、やっと長男と連絡がついたようだった。

長男だけど、〇〇くんは女性になったと、だいぶまえに亡くなったおじから聞いた話で母が言っていた。

 

横浜で火葬を行うこととなり、おじおばたち3人と東京にいる私の妹が参列した。子供二人の長男長女とも、おじとは疎遠で遺骨の引き取り手がいない。一番下の弟である7番目末っ子のおじが(年の差は多分20才くらい)佐賀でお寺の住職をしている。お寺の娘と結婚したのだ。それでお骨はお寺の納骨堂に入れることとなった。

 

兄弟が多くて、兄弟仲もよくて、よかったよね・・・と思う。

おじの子供達二人とも、ホッとしただろうな。遺品の整理とかはこれからあるだろうが、そこはね、子供達いやかもしれないが頑張るとこよね。

はじめ葬儀は佐賀のお寺で行う案が出ていたから、それだったら参列できるので、急遽帰省しようかと考えていた。飛行機も取れそう。ハイシーズンで高いけど。

 

おじおばたちみんないい人である。母の葬儀のときも、横浜から杖をつきながら遠路はるばる参列してくれたおじである。私も葬儀に参列したいと思った。

今回おばたちは、おいめいである私たち兄弟に連絡はしなくていいと考えていた。みんな遠方だから、葬儀まで終わってから知らせればいいと。

私が北海道にいることも知っているし、弟は福岡、妹は東京である。

 

そういうわけにはいかんやろとラインで連絡してきたのが佐賀にいる5番目のおばの夫A氏である。連絡してもらったのはよかったと思うのでお礼を言ったし、詳しい日程等がわかったらまた連絡ほしいと返した。

次の日横浜で〇日に火葬することになったから私は行けるから行くよと東京の妹から聞いた。佐賀での葬儀はどうなったのだろう、飛行機のチケットも早く取らないといけないし、日程が決まったのなら詳しく知りたいと、さて、誰に聞こうかと考えた。

 

私はおばの夫A氏はやめて、おばの方に電話をかけた。

まだなんも決まってないし、とりあえず横浜に行ってみらんことにはなんも分からんとよ、連絡せんでいいと言ったのに、(A氏が)連絡してごめんね、葬儀するかどうかも決まってないから帰ってこんでいいと。

では帰省はやめて、今度帰ったときにお寺にはいつでもいけるからお参りさせてもらおうと思った。

 

そしたら、その夜、A氏から「今後何も連絡しませんので」と短いラインが来た。

はあ?

キョトンである。

何をお怒りになっているのか。

私のどこが不快だったのか考えてみたが、自分が連絡してやったのに、私がA氏には聞かずおばに電話したからだとしか考えつかない。

それだけ?

自分がみんなから頼りにされ中心じゃないと気が済まないということか。

 

だって亡くなったのはおばの兄だよ?

お寺の葬儀のことだって、おばの弟のところの話だよ?

おばの方が情報は多いだろうし、おばに聞くのが筋だと思われる。

 

私知らなかった。いい人だと思っていた。自慢話の多い人で「すごいですね」「さすがですね」と言わないといけないから、めんどくさい人だなくらいの認識はあった。

仮に俺様を無視したとむっとしたとしても、その不快感をわざわざ「今後何も連絡しませんので」とラインに書いてよこすなど、子供じみた行為で人間のレベルの低さを露呈する行為だと思わないのだろうか。

 

A氏に連絡しなかったのは、別の理由もある。

うちの両親が亡くなってから「頼りにしてね」という感じで、携帯番号を教えてだのラインつながろうだの、そしてラインでやたら連絡してきて、彼氏か!!とつっこみたくなるくらいの気持ち悪いラインを送ってくるようになって、3回くらい無視したからやっと送ってこなくなった経緯があったのだ。

 

で、A氏のことでもやもやしていたら、兄弟の中では6番目の大阪の別のおばから電話があった。私の東京の妹が横浜の火葬に参列すると聞いて、仕事休んでまで無理してこんでいいと連絡したいから電話番号教えてということだった。

そのときA氏のこと怒らせてしまったけど、なんで怒るのか分からないと話したら、全く気にせんでいいと、そういう人、あら、知らなかった?A氏についてなら私もいっぱい言いたいことがあるよと、少しエピソードトークを聞かせてくれた。

今回だって兄弟だけで久しぶりに色々話せると思っていたのに、A氏も来るのよ、どこにでもついてくるからがっかりよ、だそうだ。

 

知らなかったなー、あんな夫を持ったおばは大変だなー、忍耐強い優しいおばだから上手に夫を立ててあげていたのだな、と初めて事情を知った。これまで誰一人、A氏の苦情を言わなかったうちの両親はじめおばたちもみんなたいした人たちである。ご立派!

 

母の七回忌はこの前終わったし、父の七回忌を秋にやるけど、そっちにはもうおばたちは呼ばないからA氏と会うことも今後ないかな。

「今後連絡しません」なら、結構なことである。

 

※妹から横浜の火葬の報告が来た。

女になった長男くんの話。見た目も名前も戸籍上も女性になっていた。私達にとってはいとこにあたる。小学生のころ夏休みにおじに連れられて九州の私の実家に泊まりがけで遊びにきたとき一度だけ会ったことがあり写真もある。妹である長女さんと私が同級生で、だから長男くんは今57とか58くらいだと思う。長女さんには子供が二人いて(長男からするとめいっこ)、上の子は26だそうだ、そのめいっこ達は何も知らないから、間違っても長男の本当の名前を呼ばないようにと、事前におばたちにお達しがあったそうだ。

30年近く前に時代も追いついていないそんな時に、性転換手術までして本格的に女性になった長男くんや受け入れた家族たちをすごいと思う。

人に歴史ありである。人生いろいろである。

 

※今朝りゅうちぇるさんの訃報を聞き、驚くとともに残念でなりません。ぺこちゃんの気持ちを思うとやりきれません。言葉の刃に殺されたのだと思います。ご冥福をお祈りします。