風に吹かれて

早期退職後自由を手に入れ、二拠点生活を楽しんでいます

アメリカから結婚式のデジタル招待状が届いてとまどっている

私にはキャシーというアメリカ人のいとこがいる。

キャシーの子から結婚式の招待状が届きとまどっている。

2週間ほど前九州の自宅に封書が届いたので、二女に開封して写真で送ってもらった。

 

キャシーは私より10才くらい年上で、私のおば(父の姉)の子供であり日本人とアメリカ人のハーフ。

おばはいわゆる「戦争花嫁」というやつだ。

そんな言葉があるなんて、去年この記事を読んで初めて知ったし、「まさにこれだ!」と今さらながらに思った。

おばはもう亡くなったが、美人で頭がよく、好奇心旺盛でエネルギーにあふれる人で、まさにこの記事にあるような人だった。

 

courrier.jp

 

キャシーには昔お世話になった。

私が大学生のころ夏休みに、アメリカのおばの家にホームステイさせてもらったとき、当時30才くらいですでに結婚して家庭をもっていたキャシーの家にも2週間ほどホームステイさせてもらった。

キャシーからは毎年ではないがクリスマスカードが届いていたし、お互いの両親がなくなったときなどメール等でやり取りすることもあったが、その後会うことはなく疎遠である。

 

キャシーには子供がいなかったが、あるとき小さな女の子を養子にして驚いた。

クリスマスカードには時折その子の写真が添えられるようになり、小さなかわいい白人の女の子の成長を目にすることとなり、その子がハイスクールを卒業したと写真がきたのは2年くらい前ではなかったろうか。

たぶん今20才になるかならないかくらいだと思う。

 

その子がもう結婚!?はやっというのにも驚きだが、招待状がきたのには驚いた。

招待状はキャシーからではなくその女の子本人からのようだった(字がちがう)。

招待状にはなんとQRコードがある。

そこから入ると、結婚式の出欠返信から、スケジュール、ホテルの場所の案内、などがあり「へええ。ここで出欠返信できるなんて便利だね」と思った。

さっすがデジタル先進国。いまどきは結婚式招待状もこうなのね。

招待は私と夫と二人だったのにも驚きだが、アメリカはなんでも夫婦セットが基本だからナットク、返事は当然「欠席」なので、そこは迷うことなく二人とも欠席で送信した。

10月にアメリカになんて行かないし行けないし行く気もないし、会ったこともない突然やってきた養子の女の子にたいした感情もない。

 

だがしかし、お祝いのメッセージくらいは伝えようと思ったので、楽天でポストカードを1000円もするきれいなやつを買って、一筆書いて送ろうかとグーグルで英訳してメッセージを書こうかとして、ちょっと戸惑っている💦

 

もう一度よく眺めようと思って、QRコードから入った出欠連絡以外の場所を、あちこちクリックしてみた。(完全スルーだった。英語だし読むのがめんどくさくて)

横棒が三本あるマークをクリックするといろいろ出て来た!!ひー

英語だし最初分からずスルーした「Registry」、これは結婚祝いの希望リスト的なものだった。

そうかそうか、アメリカとかヨーロッパではこういうお祝いリストがあると聞く。

お祝いする側もリストがあれば、下手にいらないものを送らずに済む合理的なものらしい。

それがデジタル時代の今、こういう形になるのかと本当に驚いた。

 

そのページにはですね、

Home Furnishing Fund  still needs:$2,000  (家具費用 目標額2000ドル)

For our Honeymoon      still needs:$5,000  (ハネムーン費用 目標額5000ドル)

Puppy Fund(Hoping to get one soon!)    still needs:$2,000 (子犬費用(早く欲しい)2000ドル)

 

その下にオーブントースターやらワッフル機やら圧力鍋やら調理器具やらカトラリーセットやらゴミ箱やらラグやらタオルセットやら、大小さまざまありとあらゆる生活雑貨の写真と値段と「add to cart(カートに入れる)」のボタンとが並んでいる。

 

ちょっと・・・日本人の私にはなじみがなく・・・かなりびっくり(悪い意味で)

なんとまあ・・・合理的と言うか・・・あからさまというか・・・ちゃっかりしすぎじゃというか・・・

メッセージカードなんかじゃなくここからお祝いの気持ちを申し上げるのか・・・と考えを改め、そうね100ドルくらいお祝いしてもいいかと思い、最初のHome Furnishing Fund  で100ドルとぽちっとしてみたら、クレジットカードかPay Palかで支払えるようになっており、さらにすすむと「メッセージカード$4.99を添えるか」と聞かれ、カードのデザインまで選ぶようになっており、今カートに2という数字が表れた状態で、立ち止まり中である。

 

これって私がせっかく楽天で買った1000円もするカードに手書きでメッセージ書いて、ちまちまと切手をはり国際郵便で送ったりしたら、なんかまるで、デジタル弱者みたいで恥ずかしいのではないか?という気さえしてきた。

 

弟にも招待状が届いているので、ラインで話し合ってみた。

まあ我々の感想は

〇いとこの子の結婚式なんて、日本人感覚では招待しないしお祝いもしない

〇会ったこともない子なのに募金を募られているようで虫がよすぎないか?

〇募金したら礼状でも届くのか

てな感じで、少々シラーっとした空気が流れている。

 

弟はさすが跡継ぎの長男、一家の長だけあって、ちゃんとキャシーにお祝いメールをすでに送っていた。

キャシーからの返事は「日本からは費用もかかるため参列者はいないと思ったが、でも子供がどうしても招待状を送りたいというので、参列するかどうかを決めるのはそちらに判断をお任せしたのです。サトコが今シカゴにいるから参列してくれるそうです」

だって。

弟はサトコって誰だ?と言ったが、私はかろうじて知っていた、東京のいとこ(お互いの親の葬式でしか会ったことない)の子供だよ、はあ、あんたよう知っとるねと感心されたが、日本の〇〇家の代表としてサトコに行ってもらいましょう、ということで話は終わった。

※ちなみに〇〇という名字は、キャシーのミドルネームに入っている

 

アメリカの結婚式の招待状って今こんな感じなの?すごいなー

出欠の返信はぽちっとするだけで楽で合理的だと思ったが、レジストリは募金と言うかクラウドファンディングサイトみたいになっていて、欠席でもお祝いしないわけにはいかない感じ。

えっと、それで私は?どうするのが正しい行動なのか、測りかねている。

楽天で買った結婚祝いカード。デジタル弱者として募金ページには気が付かなかったふりをしてこれを送るのも手かも

 

親戚は多いほうかもしれない。

kaze2fukaretex.hatenablog.com