夫の実家の「家宝のまきの木」を書いた流れで、この実家のことをもう少し書きたくなった。
夫の実家は田舎の和風建築の平家で、屋根にシャチホコが乗っているような家である。
田舎とはいっても、新幹線が停まる大きな駅から6km、車で15分くらいなので、それほど山奥とか僻地ではない。
シャチホコとは北海道の人には分からないと思うので説明すると、屋根瓦の一番上に、瓦と同じ素材でできた魚が、逆立ちして尾ひれを天に向けて立っているようなポーズで、何匹か乗っているあれです。
よくお城の天守閣などで見られますね。
西日本ではお城でなくても田舎の和風邸宅などには、わりと見られるものです。
そして、回り廊下がある家である。
私はそんな家は初めて見たので、結婚のあいさつに行ったときびっくりした。
回り廊下とは、廊下が家の周りを1周しているのだ。
南向きの大きな玄関を入ると、3m幅くらいの廊下がドーンと奥の台所兼居間まで伸びていて、左側を見ると10畳くらいの二間続きの和室の縁側として伸び、さらにその奥で曲がり、ぐるっと回って台所まで繋がっている。
奥の方は寝室などなので、私はあまり行ったことないが、でも繋がっている。
廊下だけで部屋がいくつもできそうな幅だ。
奥の方は1mくらいの普通の廊下幅だが。
60坪の平屋建てでめっちゃ広い。(そして寒い)(廊下は暖房きかない)
子供たちが小さかった頃は走りまわっていた。
今は猫たちが走り回っている。
猫はどんどん増えて、常時5匹から10匹くらいの猫が入れ代わり立ち代わりやってくるが、もはやどれがどれやら覚えられない。
もとは野良猫なのでたいていケガしてたり病気治療中だったりあまりキレイとは言えない猫たちで、人なつこくもない。
※お姉さん(長男の妻)が家に寄り付く猫を保護猫や地域猫にしていらっしゃいます。
(これも北海道の方には分からないかも・・・北海道って野良猫いないですよね?!)
亡き父がこだわって建てた和風建築のその家、8年前の熊本地震にも耐え抜いたその家、築40年以上がたって、地震の後遺症もあって、雨漏りやらもあって、建て替えの話が出ている。
お義母さんがいる間はそのままにしていたが、建て替えたい案がお姉さんと子供たち、お兄さんは手を入れて残したい案で、いまのところ意見が割れている。
さて、どっちに転がるだろう。
私は建て替え案がいいとは思うけど、この家がなくなると思うと寂しい。
こんな家、なかなか珍しいので、今度写真にとってこようとブログを書きながら改めて思った次第だ。