風に吹かれて

早期退職後の自由でわくわくする暮らしを綴りたいと言いつつ、寂しくて貧乏な暮らしになるかもしれません

「無職」と「主婦」

「無職」と「主婦」

今年の3月末で早期退職したので、現在無職である。

22才から33年間公務員だったので、人生初の無職である。

4月以降「職業」を記載することが3回あった。

 

1 ホテルに泊まったチェックイン時 

2 新しく銀行口座を作ったとき

3 投資信託を買ったとき

 

「無職」と「主婦」で迷った。

自分的には「無職」と思っているが、見栄を張って「主婦」にした。

社会人の次女と二人暮らしなので「主婦」というほどの家事労働もしていない。

生きていれば誰でもする普通の家事労働である。

 

「無職」と「主婦」では受ける印象がずいぶん違う。

私が独身ならば「無職」になるはずで、結婚しているそれだけで夫のめんどうもみていないのに「主婦」と名乗ってしまえば社会的にも認められる感じがする。内容は同じなのに。

 

扶養に入る(第3号になる)ということ

夫は、北海道で地域おこし協力隊の仕事をしているので、新卒の会社員である次女より給与が安いけれども、私は無職無収入なので4月から夫の扶養に入ることができた。

 

タダで「健康保険」と「国民年金」に加入できるのである。

申し訳ない気持ちでいっぱいであるが、ありがたいことである。

 

子供らが大学生のときには20才を過ぎたら「国民年金」に年間20万近くを払ってきた。収入のない子供でさえ親が払わねばならぬ「国民年金」を私はタダですむのである。いわゆる第3号というやつである。

 

私も人事やら共済やらの仕事をしていたこともあるので、この制度もいろいろなケースがあることも、ずるをしたがる人がしばしばいることもたくさん見てきたので、実は詳しい。「第3号」についてはいろいろな思いを持っている。

 

「健康保険」にしても「国民年金」にしても、日本は企業(会社)がめんどうをみる制度になっているため、自営業やフリーランスやパートやアルバイトなど会社員でない人は大変不安定な境遇である。日本という国は会社が福祉もやるのである。会社は福祉もやるから面倒を見る正社員はぎりぎり少なくしたい。だから大量の非正規社員が生まれるし、いつまでたっても溝が深いのである。

 

無職にはできなかったこと

子供が就職先に提出する書類に「雇用に関する保証書」というものがあった。

親が会社に対し、この子供が何かしでかしたときには責任をもちますという誓約書みたいな内容だった。

親のサインと印鑑(実印)と印鑑証明までいるたいした書類である。

これまでずっと保護者欄には私が書いてきたし、子供たちがアパートの賃貸借契約結ぶ時も私が保証人になってきたので、私でいいかと思ったら「独立して生計を営む人」が条件だった。私は無収入だが夫から仕送りしてもらっているわけでもなく独立して生計を立てているような気もするが、この言い回し、難しいのでネットで検索した。そしたらやはり無職ではだめなようで、北海道にいる夫へ郵便で送り、郵便で返してもらわなくてはならずえらく面倒だった。

無職はいろいろと不便である。夫が無職でなくてよかったー。