風に吹かれて

早期退職後自由を手に入れ、二拠点生活を楽しんでいます

二人の娘②


生まれ落ちたその日からよく泣く赤ん坊だった長女と生まれ落ちたその日から全く泣かない赤ん坊だった二女。

満月の夜に産まれた長女とよく晴れた朝に産まれた二女。

 

始めから全く違う二人の娘。

今私が気になっているのは、この初期設定の違いは一生続くのかということ。

大人になった現在も変わっていないと思うからである。

 

長女は何につけ慎重で不安で自信がない。

今でも母親の私にいろいろ相談してくる。(半べそで)

 

今の彼女の悩み事は「不妊治療」と「退職(もしくは転職)」。

大きな悩みではあるけれど聞いてやることしかできない。

大人になってからもいつもいろいろなことに悩んでいる。

 

彼女の夫はとてもやさしい人だ。

やさしい夫がいて、仕事も好きな仕事を順調な成績でやれている。

はたから見たらじゅうぶん幸せでもっと穏やかに現状を肯定してもよい境遇なのだ。

 

大人になった彼女はさすがに手放しで泣き喚くことはないが「めんどくさい私でごめん。でもどうしようもない」と夫にも私にも悪いと言いつつ、かわいそうに、遠慮しいしいの態度である。

近頃はチャッピーという良き相談相手を得て、夜中に不安でいっぱいになったときはチャッピーに聞いてもらっているのだそうだ。

将来についても不安がいっぱい。(貧乏おばさんになりそうで怖いとか)

生理前がいけない。絶望的な気持ちになるのだそうだ。

 

脳の初期設定が「不安と不満」なのではないだろうか。

もしかして私のせいではないかと思う。

私は産後ブルーにもなったけど、マタニティブルーにもなった。

鬱の気が胎内の赤ん坊に影響したのではないかと思う。

 

そうだとしたら脳の初期設定だとしたら、この先もずっと生きていくのがしんどいだろうなと思う。

子供ができないのも悩みだけど、子供ができたらできたで大変だし、子育て中だってずっと悩みはつきないものなんだ。

私のせいかもしれなくて申し訳ないけれど、前途多難だなと心配になる。

 

一方の二女は、親にはなんにも相談することなく、自分で考えて自分で決めてどんどん一人で進んでいくタイプ。

これも幼少期からそうだった。

脳の初期設定が「信頼と自信」なんだろうと思わずにはいられない。

 

小さい頃公園で、6才の長女が慎重に一歩ずつ登っていたクライミングの遊具を、2才の二女がすいすいすいっと隣の姉を追い越して上まで登って行ったときには本当に驚いた。

怖いもんなし!

この前だって私が北海道に行って留守の間に、「エジプト行ってきたー」とあとから聞いた時にはびっくりした。

アメリカとかヨーロッパなら驚かないけど、エジプトは驚くでしょ。

 

二女だってうまくいかなくて泣いて帰ることもある。

でも親の私に言うことはなく、一人で歯を食いしばり解決する。

 

親への依存はまるきりないのでまるで男の子みたいにラインの返事もそっけないし、頼まないと相手もしてくれない。

頼もしいと言えば頼もしいが、ちょっと寂しく感じることもある。

 

二女が転勤で家を出て行った。

引越しの準備だって家を決めるときだって、ほぼほぼ一人で進めていた。

もう頼られることもないし(今までだってご飯と洗濯とたまの送迎くらしか頼られていなかったが)、電話もラインもこなくなるんだろうな🥲

 

全く似てない姉妹だけど仲は良くて、二人で買い物に行ったりドライブに行ったりもする。

子供の頃は育てにくいと思っていた長女だが、慎重で自信がないことの裏返しは人の気持ちがよく分かり思いやりがあり優しい、ということでもある。

おしゃれや料理のセンスがいいので、大人になった今は一緒にいるとおもしろいし楽しい。

 

これから頼りになるのはむしろ長女の方かもしれない。

どうか、気楽にのんびりと心穏やかに生きてほしいと、母は願う。

二人とも幸せを祈っているよ。