風に吹かれて

早期退職後の自由でわくわくする暮らしを綴りたいと言いつつ、寂しくて貧乏な暮らしになるかもしれません

北海道で地域おこし協力隊の仕事をすることになった経緯

夫は現在北海道で地域おこし協力隊の仕事をしている。

夫婦で早期退職をして、そのあとどうやって暮らすかを考えたときに、私はアルバイトなどで数万円自分の小遣いを稼げればいいという考えだったが、夫はそれなりの収入と意欲をもって取り組める仕事をしたいと考えていた。

 

最初は後継者のいない事業を承継するという方向を考えていた

そういう仲介斡旋するところに登録したり勉強会に参加して探していたが数年たってもうまくいかず。

事業承継って、社長になるということで、全く知らない分野の仕事で一から勉強して、よそから来た素人が従業員をたばねてって・・・考えただけで大変そう。

私はそんな身を粉にして働くような仕事はもうやめて、幼稚園やらスクールバスやら高齢者施設やらの運転手ならいくらでも求人があるからそんなのがいいんじゃないかと言ったけど、それではだめらしい。

 

indeedとか登録したけど、50代の求人は難しい

 

「それなりの収入」はあきらめて「わくわくする仕事」へシフト

私たち夫婦は昔からスキーが好きで、北海道に毎年家族でスキー旅行に行っていた。そして私は、いつか札幌に住んでみたいと20年くらい前から公言していた。

なぜ札幌か?

私の職場だったところは転勤でいつも人が入れ替わるので多くの人と知り合った。

「子供のころから全国いろんなところへ引っ越しして住んだことがある」人に「どこが一番良かった?」と聞くと「札幌かな」という答えが二人もいたのである。

北海道好きだったこともありがぜん札幌に興味がわいた。都市と自然。涼しくて夏が快適。私は九州のなかでも暑い地域に暮らしており、暑さが本当に苦手。九州から新千歳空港には直行便があり東北や北陸より近い。

どうせなら、何の仕事でもいいのなら、大好きな北海道に行っちゃおうかと考えるとものすごくわくわくした。「移住」となるとハードルが高いが、「数年住んでみる」ならできそう。

やっぱ無理と思ったらやめればいいし。

「沖縄じゃダメ?」と聞かれたが沖縄は暑すぎて住むなんて無理。おおらかでいいんだろうが、「なんくるないさー」とか言って沖縄時間で誰も時間通りに来ないとか・・・いらいらするに決まっている。

時間を切り売りしてきた私には、無理。

北海道のどこでもいいわけではなく、「札幌から1時間以内」を条件にした。そしたら地域おこし協力隊の求人を見つけてきた。その手があったかと思った。

コロナ禍の夏、面接をかねて旅行に行った。採用となり就職は翌年度4月まで待ってもらえることになった。

 

地域おこし協力隊の仕事について

いろんな種類の求人があった。「お店の事業承継」「博物館の仕事」「猟師?(熊とか鹿とか猟銃で始末する)」「外国人向けガイド(英語堪能)」とかいろいろ。

任期は3年である。

夫は「DMOを立ち上げる」という観光系の仕事での採用だった。DMOを立ち上げたあとは事務局として引き続きの仕事もあるので、3年後も続けられるという条件。

※DMOとは

観光地域づくり法人(DMO) | 観光地域づくり | 政策について | 観光庁 (mlit.go.jp)

 

これまでの公務員歴32年の行政でのキャリアが役に立ちそう。

「わくわく」と「意欲をもって取り組める」がクリア。

 

収入は田舎での高卒の初任給くらい。(大卒ではない)

でも住居は面倒見てもらえるので家賃は任期の3年間は不要。それと仕事に使える自分の車をもっていれば手当が月30,000円とガソリン代。

まあまあ自分一人生活するのにはやっていける。でもこれで家族は養えないから、若い人たちはどうしてるんだろう。夫婦で稼げばなんとかなるかな。

 

北海道大学で勉強もできることになった

地域おこし協力隊になって1年が過ぎ、今年の4月からなんと北海道大学の院生にまじり勉強する機会ももらっている。休日にではなく勤務日で、授業料も自治体持ちで。

 

デスティネーション・マネージャー育成プログラム(2023年4月開講)受講生募集について | 新着情報 | 北海道大学大学院 国際広報メディア・観光学院 (hokudai.ac.jp)

 

北海道各地から6名の社会人が参加しているそうな。

いいなあ。憧れの北海道大学に通えるなんて。

私はあの広大な美しいキャンパスが大好き。