風に吹かれて

早期退職後の自由でわくわくする暮らしを綴りたいと言いつつ、寂しくて貧乏な暮らしになるかもしれません

コーヒーショップの店員さんの運命的な話

私はコーヒー好きなので、おいしいコーヒー豆が買えるお店を探して、隣町まで出かけた。 そしたら、ガーン、目当てのコーヒーショップのドアは鍵がかかっていた。開店前か?12時くらいだったけど。

帰ろうとしたら、隣に目立たないがカフェがあることに気が付いた。 気を取り直して入ってみると、カフェ兼コーヒー豆とスイーツ、サンドイッチ等を販売している。

コーヒー豆もいい感じ。2種類注文し、サンドイッチがおいしそうだったので、お店でコーヒーと一緒に頂くことにした。

 

お客は私一人だったので、店員さんと思いのほか話がはずんでしまった。

こちらは初めて?えー九州から?

雨は大丈夫ですか?

私先週、三重県に行ってきたんですよ。あまりの暑さにびっくりしました。ここでは暮らせないと思いましたが、九州はもっと暑いですか?

ご主人は単身赴任?なんのお仕事されてるんですか。

 

こんなおばさんのことに、見たとこうちの娘くらいの若い女性が興味ないやろと思ったけど、すごーく食いついてくる。 興味ある?と聞くとあります、というから、私たち夫婦が北海道に来ることになった経緯を簡単に説明した。

単身赴任というところに彼女も現在遠距離中なので気になったそう。

 

三重県と北海道で遠距離恋愛中なのね、どうやって知り合ったのと聞くと、なかなかドラマティックな話を聞かせてくれた。

彼女は20代かと思いきや、37だと言う。とてもそうは見えない。学生に間違われることもあると言っていたが、そうだろうと思う。

そして子供が二人いるシングルマザーだという。小さい子が二人かと思いきや、高校生と中学生だそうだ。いくつの子・・・・?

私は続けざまに驚きっぱなし・・・

 

彼は彼女が掛けている保険会社の支店長で、そこの支店を保険のことで訪れた際、当時失業中だった彼女に「仕事を探しているなら保険の仕事に興味ないか」と声をかけてきたのが初めての出会いだったそう。

後日改めて仕事の説明を聞きに行ったとき対応してくれて、感じのいい人だと思ったが、保険の仕事は結局しなかったのでそれきりだった。

 

その後ここのカフェで働き始めて1年くらいになる。

その彼は4月の転勤で三重県に行ったが、転勤する3か月前の12月にお客としてここのカフェに偶然来て再会した。

彼は気になるカフェがある、今度行こうと以前から思っていたそうだ。

「気になる」というのが、すごいよね、ご縁だよね、運命だねー。何かアンテナが反応したのかな。

彼もバツイチ、38才独身、子供はなし。 お互いビビッと来たそうだ。芸能人が言うけど、本当にあるんだなと思ったそう。

それから毎週日曜日にカフェに来てくれるようになって、3か月後に転勤したので、今遠距離なんです、と。

GWに子供達にも会わせて、将来のことを考えているそうだ。

でも中学生がいるから今すぐとはいかない。下の中学生が高校卒業するまで、あと4年は遠距離のままで、その後結婚できたらいいと思っていると。

高校生の娘とは恋バナで盛り上がっていると。

全国転勤だから、三重県の次もどこかに転勤するだろうし、4年後どこにいるのか分からないが、北海道を出たことがないけど、ついていきたいと。

 

プロポーズはまだなんですけど。今、指輪を作ってくれてるみたいで。 8月に夏休みを取ってこちらに来てくれる予定なんですと嬉しそうに付け加えた。

きゃ~いよいよプロポーズね~。また話を聞きに来ます!!

 

いやー、コーヒーとサンドイッチ食べてる1時間の間に、初対面の人から実にいい話きかせてもらった。

「私今とっても楽しくてね、うちの娘たちも年取ることに悲観的なんだけど、若い子たちに言いたい。年取るのも悪くないし、年取ってからでも、楽しくて幸せってこともたくさんあるのよって」と言うと彼女も「私も今とっても幸せでこれからの人生が楽しみでしょうがないんです。」

「あら~じゃあ私たち二人ともすごく幸せってことねー」キャー、アハハハーと握手した。 自分が幸せな時は幸せな話をあんまり人に話さない方がいいっていうから、ブログでくらいしか言わないけど、幸せなもの同士だったらいいかな。

※このお話はブログに書いてもいい?と聞いて承諾済みです。