風に吹かれて

早期退職後の自由でわくわくする暮らしを綴りたいと言いつつ、寂しくて貧乏な暮らしになるかもしれません

北の国にて地元九州の野菜を恋しくおもう

今週のお題「小さい春みつけた」

 

私は九州に自宅があるが北海道に単身赴任中の夫がいるため、行ったり来たりの二拠点生活を楽しむ旅人である。

 

先週のヨガ教室(北海道)のおばさまたちとのおしゃべり。

「こちらはやはり冬は野菜の種類が少なくて高いですね」

「そうね、だけど今年は雪が少ないし暖冬なんだろうね。いつもはもっと高いけど今年は安い方よ」

「そうなんですね。果物とか高くて・・・。九州だともうこの時期は八百屋さんにはずらーっと春の野菜や果物が安くてたくさん並んでいます。」

「そうよねーいいわねー」

「いちばん安い甘夏を128円でイオンで買ってます。甘夏とか八朔とか夫の実家に行けば木になってるから、いつもただで採ってくるのに」

「あらーいいわねー。柑橘類の木はこちらにはないからね。」

「夫の実家もですけど、そこらじゅうに柑橘類の木はあって、誰も収穫しないから放置で下にいっぱい落ちてます」

「えええ。どうしてーもったいない。柑橘類っていうとなに?」

「甘夏、八朔、みかんに金柑とか。金柑はうちの庭にもあるけど、放置でいつも鳥が食べてます」

※ヨガの先生は「キンカンってなんですか?知らない」と言ったのでびっくりした

 

「私の実家は柿の産地で、庭にもいっぱいなってるけど、放置でやっぱり下にいっぱい落ちてます。いっぱい落ちてる風景が普通です。」

「えええ。どうして収穫しないの」

「収穫するのも大変だし。そんなに食べられないし。人に配るのも大変だし。商売用じゃないのは虫食いがあったりあまり甘くない場合もあります」

「もったいなーい。いいわねえ。うちには毎年雲仙の友達がみかん送ってくれるよ。こっちは柑橘類はないから柚子胡椒とかゆず風味なんてね、この頃(入ってきた文化)よ。」

「そうなんだー」

「早く春にならないとね。こっちにもおいしい野菜いっぱいあるからね」

 

もちろんそれは知っている。去年夏に3カ月こちらにいたからちょいちょい道の駅の八百屋さんに通っては珍しい野菜や見たことない野菜を買って楽しかった。

 

だけど冬は、九州のあの豊富ないろとりどりの野菜を恋しく思う。

こんな気持ちは、北国の冬を経験したからこそだ。

 

3月10日だけどまだ地面は雪におおわれている。

だけど日差しは強く明るく春の日差しだ。日暮れもずいぶん遅くなった。

今朝のラジオでも農家の方が「さー冬の間怠けてたけど、いよいよハウスにビニール張らないと!!」って言ってた。

少し遅めの春が、この北の大地にもやってきた。

 

2024.3.10 近くを流れる幾春別(いくしゅんべつ)川。
川も山も地名もアイヌ語由来が多くておもしろい。

ハウスはビニールありと骨組みだけのが混在