北海道に引っ越すにあたって買い替えたものだ。
2022年3月末、夫が北海道に引っ越してくるとき、九州から3日くらいかけて高速道路とフェリーで運んできた。
2021年9月北海道での仕事が決まったとき、車は北海道では必需品なので自宅に2台あった車のうち当時夫が乗っていたカローラツーリングを持っていこうと考えた。
新車で買って一年にもならない夫が土日にしか乗らないぴかぴかの車であった。
夫は寒冷地仕様なるものを、あとからでもオプションでつけられるのではないかと考えていた。
トヨタ車は(確か日産も)、寒冷地仕様車とそうでない車を分けている。
もう一台はホンダだったので、ホンダに聞くとその区別はなく標準装備で寒冷地も対応ということだった。
カローラツーリングを買った一年前、トヨタの営業担当者が「寒冷地仕様はつけます?プラス3万〇〇円になります」と言ったが「いらないいらない」とたいして説明も聞かず即答した。
車の契約のときって、ただでさえいろんなオプションを勧められ、どんどん値段が積み上がり高くなっていくのが常なので、いらない仕様はひとつでも外したい。
担当者も「ですよね」とあっさり言った。
その時は思わなかったが後から思えば不自然というか、あっさりすぎた。
同じ担当者に相談すると、寒冷地仕様をあとからつけるのはできないという。
だけど、北海道で乗るのなら絶対に必要だという。
ホンダ車は私も子供たちもみんな乗ってる車だったし4WDでも当然なく、北海道に持っていく選択肢はなかった。
あまり検討している時間もなかった。
2021年9月といえばコロナ禍まっただなか。
世界中の半導体不足が社会問題となり、新車の納入にはトヨタ車だと半年かかるというではないか。
すぐ契約しても納車予定は半年先の3月中旬と言われ、引っ越し予定ぎりぎりだ。
こんなことなら一年前の購入時に寒冷地仕様をつけておけばよかったと後悔するが、当時は北海道に行くつもりも、九州で乗る車に寒冷地仕様をつけるという頭も1ミリもなかったのだから仕方がない。
買って一年のぴかぴかのカローラツーリングだったが、それを売って寒冷地仕様車に買い替えることにした。
せっかくなので4WDで車高も高いSUVタイプのカローラクロスにすることに。
もりだくさんで手厚いんです!!
絶対に絶対に3万〇〇円どころの仕様じゃない。
内容については私が詳しく書くのは難しいので、こちらの記事を紹介したい。
※ブログ執筆者タカシン様には承諾をもらっております。
そこで初めて思った、分かった、理解した。
これほどの立派な装備がたったの3万円なわけがない。
むしろつけなきゃ損じゃないか。
寒冷地仕様っていっても、九州だって寒いときは寒いのだ。
雪も降るし氷点下にだって(たまに)なる。
車底のコーティング(も分厚いんだって)なんて、九州だろうとどこだろうと厚い方がいいのは一緒だ。
これだけ充実のオプションがなぜこんなに安いのか?
私と夫で話したことであり真相は不明だが、実は寒冷地仕様を必要としない地域の大多数の人々で、雪国の人の負担を持っている感じなのではないか。
全国的割り勘というか。
寒冷地仕様に何十万、4WDに十万がプラスされたら、北海道(雪国含む)の人には数十万の上乗せが生じてしまう。
同じ車種で地域により価格の差がそんなにあるのは、販売側にしたら好ましくないだろう。
※北海道の車は4WDが必須かと思っていたが、こちらの人に聞くと日常使いの車はそうでもないらしい。(九州人の思い込み)
おおっぴらには言えないし言わないが、トヨタがこっそり仕組んでいるというか。(日産もかも)
だから、「寒冷地仕様なんかいらないいらない」と即答したときの答えが「ですよね」とあっさりだったのだ。
だーってこんなお得な割安な仕様なら、営業マンとしては勧めるのが当然じゃないか。
だけど、こと寒冷地仕様オプションについては、雪国以外の人がどんどんつけたらトヨタとしてはきっと困るのだ、割に合わなくなるのだ。
こんな価格で提供できなくなっちゃうのだ。
ということで、賢い消費者としては、めっちゃお得!!などとはしゃがずに、知らんぷりして「いいですね。つけます。」くらいの静かな肯定をおすすめする。
二度言う。雪国でなくても九州でも、「トヨタ車の寒冷地仕様はつける」ことを断然おすすめする。
車の営業マンの方などご存じの方がいたら、私と夫の邪推による「全国的割り勘」疑惑が正しいかどうかぜひ教えてください。