
富良野スキー旅行で泊まったホテルは3年連続で「ナトゥールヴァルト富良野」。
ゴンドラ乗り場目の前ではあるが、子供が小さい頃に泊まっていたクラブメッドサホロや新富良野プリンスのような「ゲレンデサイド」とは違う。
スキーをはいてゲレンデに飛び出せるのと、リフト乗り場までスキーかついで道路を歩いて行くのとでは全く違う。
その差は宿泊料金に歴然だから今はもう贅沢できない。
朝、欧米系の外国人老夫婦が、スキーをかついでゆっくり慎重に歩いていた。
スキーブーツで凍った道路(しかも下り坂)を歩くのは大変難しい。
妻が先を歩き、より高齢と思われる夫の亀のような歩みを振り返って待ちながら。
きっとこのご夫婦、このホテルが「ゲレンデサイド」と勘違いしたのかもしれない、と思った。
そのご夫婦を追い越した私も、3,4回は滑って怖かった。
スキー客もホテル客も8割は外国人と見た。
欧米系が多いけどアジア系もいる。
その比率は年々増えており近くには長期滞在型のコンドミニアム的な建物が増えて来た。
富良野スキーエリアは山の中ではなく富良野の町中にあるので、コンビニや飲食店もそろっておりホテルでなくとも生活に不自由はしない。
このホテル2階にラウンジがあって夕食後に自由にお酒を飲んだりすることができる。
夫はワインを私は隣の図書室でコーヒーを入れて持ってきた。
隣のテーブルの外国人夫婦がオセロゲームをやっていたので、つられて私たちも久しぶりにオセロをして遊んだ。
3年連続泊まっていながらこのラウンジも3回目なんだけど、今回いろいろ新たな発見をした。
支配人さんはコレクターらしくオルゴールのコレクション、ZIPPOのコレクション、古いカメラのコレクションなどが展示してある。



そして私は部屋の隅にあった木製のツリーを見つけた。
最初はかわいい形でいろんなものが引っ掛けられるハンガーラックかな、などと思って眺めていたが、下の受け皿に木製のボールが3個あることを発見した。
このボールはなんだ?
近づいて手に取って眺めてみると、ボールには一か所突起がある。
なんだなんだ?
「もしかして」と思い、ツリーの一番上に置いてみた。
ころころころと転がって突起部分が複雑な動きをしながら音を奏でて行く。
上から下にいくにつれだんだんに音は低くなり、一番下まで行くとボールが落ちて終わった。

近くにいた日本人シルバー世代4人組がいっせいに私の方を見て、「もう一回」と言う。
今度はボール3個を順々に置いてみた。
3個のボールが連続して転がって、少しずつ違う音階でコロンコロンと木琴のような心地よい音を奏でなんと見事なハーモニー。
今度は外国人8人くらいのグループが立ち上がって「もう一回」と言う。
拍手と歓声を頂きながらさらに「もう一回」。
突然人気者になってしまった気分。
外国人たちもやってきて、自分でやり始めた。
見知らぬ者同士が笑いあってほめあって、楽しい雰囲気になった。
いや、それだけなんですけど。
音楽とまでも言えないこの音色で、場の空気がいっぺんで変わったことに驚いた。
言葉を超え世界を超え突然友好的な雰囲気になったのだ。
この木製おもちゃ、すごくいい。すごーくいい。
音もいいし何より楽しい!!
欲しい。どこかに売ってないかしら。
ピアノがある、あなた弾いてよ、と次は言ってきた。(すべて英語です)
「DON’T TOUCHと書いてある」と言うと、オー残念。
もしもピアノが弾けたなら、さらに楽しくなってみんなで踊り出したかもしれないよ。
ピアノのオルゴールの音色を聞いてみたくて探してみた。
もしかしたらこの動画のBGMがそうかもしれないと思う。
きっとそうだと思う。
もの哀しくて儚げで優しい音色。
興味がある方はぜひ聞いてみてほしい。
6分の動画の真ん中あたり3分目くらいから流れている音楽。
