秋田で泊まったドーミーインホテルの目の前は、千秋公園というお城跡地の大きな公園だった。
翌朝1Fで朝食を食べていたとき。
カウンター席で夫と並んで外を見ながら食べていたら、通りの向こうにピンクの大きなハスの花がいっぱい咲いているのが見えた。
前日の夜歩いたときは全然気が付かなかった。
朝日をさんさんと受けてハスの花の見事なこと。
秋田の千秋公園といえばハスの名所だったのだ。
私、ハスの花って見たことないかも。
いや、スイレンとかちょいちょいあるような気もするが、あんな大きな花は初めて見た。
夫も同様だった。
朝食後「ちょっと見に行こう」となって「しまった!!日焼け止めも塗ってないし日傘も帽子も持ってない!!」と思ったが、その日もあいかわらず時間がない。
シミの一つや二つは覚悟して顔だけはうっすら化粧していたのでよしとして、通りを渡って見に行った。
けっこうな観光名所で朝から人がたくさん(といっても10人くらい?)散歩しているし、写真撮影している人も。
ハスの池には中道の歩道が設けられており、ハスの花を左右に見ながらぐるっと一周散歩できる。
花の大きさたるや、スイカくらいはある。
つぼみでもメロンくらい。デカいデカすぎる!
茎はにょきにょき伸びて1メートルくらいの高さがあり(もっとかも)背丈よりも大きく見上げるほどのものもあった。
夫が「シャワーヘッドみたいなのがたくさん」と言うのが言いえて妙で、花が終わった後の形は本当にシャワーヘッド。
大小さまざまなリファの高級シャワーヘッドから古いタイプの小さいシャワーヘッドまで各種取り揃えた感じで、もはやシャワーヘッドにしか見えない。
あんな大きな花やシャワーヘッドを抱えて、ハスの花ってもっと可憐で上品なモノかと思っていたが、すごく丈夫でがっしりしていた。
ハスの花の見ごろは終わりかけのようで、花はまだまだたくさん咲いていたがその多くはシャワーヘッドに姿を変え、よく見ると案外気持ちが悪いのだった。
シャワーヘッドが熟れると、黒いぶつぶつの種がたくさん見えている。
ハスって種で増えるんだったの!?
しかしまあ、その姿かたちの奇妙なこと。
自然の造形の不思議さを思う。
以下観察記録。