北海道に来て「ベルクマンの法則」というのを知った。
私もだいぶ道民レベルをあげている。
去年の夏、釧路の湿原列車ノロッコ号に乗ったとき、ガイドさんの「タンチョウヅル」についての説明で初めて聞いた。

そしてこの前、旭山動物園で「エゾシカ」の説明をするガイドさんからも同じ話を聞いた。
「ベルクマンの法則」とは、
恒温動物においては、同じ種でも寒冷な地域に生息するものほど体重が大きく、近縁な種間では大型の種ほど寒冷な地域に生息する
というものである。(ウィキペディアより)
寒冷な地では、からだの体積を大きくして、冷えにくくするためだそうだ。
暑い地では逆で、からだが小さくて表面積が大きいほうが熱を逃がしやすい。
北海道の動物で本州よりからだが大きい動物の例はたくさんある。
ヒグマ
タンチョウヅル(道東にしかいない)
キタキツネ
などで、どれも本州の同種のものに比べてかなり大型である。
下は旭山動物園で見た「世界のクマ」の比較絵図である。
真ん中のツキノワグマに比べると、左のヒグマはかなり大きい。
ホッキョクグマはいわずもがな。



マレーグマ、メガネグマ、ジャイアントパンダ
なるほどねえ、と感心し「人間もそうじゃん」と思った。
北欧とかロシア人とか北の方の白い人たちって、背が高い。
スペイン人とかイタリア人とかより大きい。
と安直にそう思ったが、人間、ホモサピエンスではあてはまらないそうだ。
エスキモーとかいるし、例外が多いかららしいが、おおむねあてはまるような気もする。
中学の時、脱線ばかりする生物の先生から習ったぞ。
北欧など寒いところに住めるように進化したヒトは、色が白くて鼻が高くてホリが深い。
色が白いのはメラニン色素を少なくして紫外線の量が少なくても対応するため。
鼻が高いのは、冷たすぎる空気を直接吸わないように鼻の穴を通る距離を長くして温めるため。
ホリが深いのは、目に影を作って、色素の薄い目を守るため。
さらに思考は深まる。
私はとても髪の毛の量が多い。
こまめに美容室に行かなくてはならないし、膨らむし扱いにくいしいいことはない。
10年以上お世話になっている行きつけの美容室では、お客さんの中で二本の指に入る毛量の多さだと言われてきた。(甲乙はつけがたいそうだ)
北海道で行く美容師さんに、「私、髪が多いでしょう。いつもの美容室では二本の指と言われてるんです」
と言うと、
「多いですけど、そこまでではないですよ。北海道って毛量が多い人が多い気がするんですよね」
だって!!
彼は北海道出身だけど、東京の美容室に7年いて帰ってきた人だ。
「えええ!!!ほんとですか?それはつまり寒いからですか?」
「いや、それは分かんないですけど・・・」
北海道は寒いから、毛量を増やして寒さ対策するよう進化してるんじゃ?
という一人でひらめいた仮説。
要検証。
そういえばこの前散歩してるときに、10㎝以上はある巨大なナメクジを見て驚いたので写真に撮った。
恒温動物以外も大型化か?
